ベルギーのランビックの天然酵母ビール

　ベルギーのランビックビールは、分離培養したいわゆる純粋培養の酵母は一切使用せず、空気中に自然に生息している野生酵母の自然の力を利用して造られた天然酵母ビールです。その酵母は生息地が限られており、ブリュッセルとその近郊の一部に限定されています。
　ランビックの天然酵母ビールは、まず麦汁を屋根裏に設置された、ふたのない浅くて広い容器に入れます。ここで空気中の野生酵母を取り入れるのです。ランビック醸造所では野生酵母のために、窓や通気孔も開けたままにし、清掃や改装もしません。麦汁は古いオークの樽に入れられ発酵し、その後２〜３年以上熟成されます。樽には驚くことにクモの巣がいっぱいはられていますが、これも取り除かれることはありません。クモはビールに好ましくない微生物を運んでくるショウジョウバエを食べてくれるからです。
　ランビックには十数ヶ所の醸造所がありますが、なかでもカンティヨン醸造所は無農薬の麦芽やホップを使っており、工業用の炭酸は使わず、自然発酵の炭酸をそのまま使っています。

ベルギービールの輸入元
小西酒造��
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